今日は即位礼正殿の儀で祝日のようだ。
おめでたいことだが、わしは皇位継承問題が気にかかる。
本当に男系固執派は、旧宮家系だがもはや一般国民として
生まれ育った、見たこともなく、いるのかいないのかも
分からない男を、しかも男系血統ならば今の天皇から
600年も離れた一般市民を、4人も唐突に皇族にすること
ができると思っているのだろうか?
「この人たち、誰?」と国民は思わないのか?
そうやって設計主義的に男系皇族を増やしたとて、側室が
ない状態では、たちまち男子の数が足りなくなって、また
民間人から男系皇族を補給しなければならなくなってしまう。
そんなことをしていて皇室の権威は保てるのか?
側室がなくなった時点で、男系やら女系やらにこだわる
伝統は無意味になった。
もはや男系は因習であり、因習は捨てなければならない。
因習にこだわったら、カルト信仰になる。
たったそれだけのことが分からない者たちは、つまり
ちょんまげを切りたくないと抵抗した武士階級と同じ
である。
皇統の危機は男系固執の者たちによって招かれている。
伝統とは何かを再考する必要がある。